電気モータ

RLS のルーツは駆動技術です。多種多様な電気駆動装置用に速度/位置検出 (変換) を行うための高機能なセンサーシステムを、数十年にわたって世に送り続けています。

「市場には選択肢があふれていて、その中で当社のモータに最適な技術を見つける必要がありました。既存の磁気式エンコーダを我々の要望に合わせて喜んでカスタマイズしてくれたのが、RLS です」TQ-RoboDrive 社 (ドイツ)

RoLin、AksIM、Orbis といったベアリングレスエンコーダだけでなく、RLS の OnAxis エンコーダは多くの駆動装置メーカーから信頼を勝ち取っています。いずれも高品質、堅牢そして環境に配慮したデザインです。また当社は、個別の課題や、改造や特殊要件への対応も承っています。

電気モータ内のエンコーダの仕組み

ブラシレスモータ


課題:

ブラシレス永久磁石モータのモータ軸の角度検出には、内蔵されたロータリエンコーダが使用されます。この場合、エンコーダは、装置を適切に稼働させるために不可欠なフィードバック機器としての役割を担います。ブラシレスモータには電気的な変換が必要で、多くの場合この変換は、ロータの磁石を低分解能のアブソリュートエンコーダ (一般的に 1 回転あたり 6~12 パルス) として使用することで行われます。取得したシャフトの角度データはサーボドライバに送信され、それを基にステータが適宜励起されます。

ソリューション:

BLDC モータを問題なく動作させるには、コントローラ (ドライバ) がロータの位置を把握する必要があります。そしてそのためには原点の設定が必要です。この原点の設定は、電気的な位置と機械的な位置をそろえることで行います。これにより、どの巻き線に電流を送ればよいのかをコントローラが判断できます。

速度

速度は、RMB シリーズや RM シリーズなどのコンパクトエンコーダや RoLin や AksIM といったベアリングレスエンコーダ等のエンコーダで検出できます。また、リダンダントエンコーダや省スペースエンコーダでも可能です。また、改造や特殊要件への対応も承ります。

位置決め

サーボモータは、位置フィードバックを基にモータ自身の動きと端部の位置を制御する、クローズドループのサーボ機構です。この機構には、AksIM や Orbis といったアブソリュートエンコーダがよく使われています。コントローラ側には出力軸の指令位置を表す信号 (アナログまたはデジタル) が入力されます。モータはエンコーダとリンクされ、位置/速度をフィードバックします。出力軸の測定位置が指令位置 (コントローラへの外部入力) と比較され、目標位置から出力位置が外れていると、エラー信号が生成されます。エラー信号が生成されると、モータが適宜どちらかに回転し、出力軸が適切な位置に戻ります。位置が近づくにつれ、エラー信号がゼロに近づき、モータが停止します。

RLS 磁気式エンコーダが選ばれる理由

課題

  • 信頼性
  • 繰り返し精度
  • 軽量、コンパクトさ
  • 低エネルギー消費

メリット

  • 高い費用対効果
  • 豊富なサイズラインナップ
  • 幅広い分解能ラインナップ
  • 業界標準のアブソリュート、インクリメンタル出力形式に対応
  • 高い動的応答性
  • 高精度
  • 広い取付け公差
  • 高い信頼性
  • 非接触式の 360°回転/直線の位置検出
  • 低消費電流
  • 漂遊外部磁場に非反応

ロボットの進化に貢献する RLS

軽量で高いトルクを発揮する TQ-RoboDrive 社製のモータ。この特徴は外骨格ロボットや協働ロボットに重要な要素です。この高トルクと軽量の両立 (高トルク密度) こそ、TQ-RoboDrive 社のモータシステムの他社製との違いです。

TQ-RoboDrive 社は、ロボット向けに開発した超軽量フレームレスモータ用に、高精度な磁気式エンコーダを探していました。つまり、当時市場にはなかった、新たな小型アブソリュートエンコーダが必要だったのです。