InAxis™ アブソリュートエンコーダの位置情報は、アクチュエータ自身のピストンロッドまたはシャフトガイドに組み込まれています。

シャフトは、磁気性硬化スチールコアから成り、表面には微細構造が施されています。シャフトコアは、薄型の非磁気性硬質クローム層で覆われています。リードヘッドはカスタムメイドの ASIC と永久磁石で構成されます。この永久磁石はパッシブアクチュエータとして機能し、シャフト表面で磁場を形成します。

リードヘッドがシャフトに沿って移動すると、シャフト表面の微細構造により磁場が変化します。この磁場の変化を一列に並んだホールセンサーが検出し、マイクロプロセッサーが特許申請中のソリューションを基に評価します。この一連の処理により、0.5μm の分解能の絶対位置情報が得られます。

シャフトは、エンコーダスケールとしてだけでなく、アクチュエータの耐力機構としての機能も備えています。InAxis™ は、その場で直接位置決め計測ができるため、パラレルエンコーダシステムと比べて、システムコンポーネント数の低減、精度と信頼性の向上、ヒステリシスの排除などといった利点を備えています。