各磁気式エンコーダには、角度位置を検出するチップが組み込まれています。チップの上に配置された永久磁石の角度をチップが検知します。この永久磁石は円筒形で、両端に分極されています。
ホールセンサーによって、シリコン表面の磁束密度分布が検出されます。ホールセンサーはチップ中央部周辺に円状に配置されており、磁界分布を電圧で示します。
センサーから出力されるサインおよびコサイン信号は、磁石の位置に応じて変化します。これらの信号は高速のフラッシュインターポレーターにより絶対角度位置に変換されます。
また、外部部品を併用することで、様々な信号出力形式に対応することができます。内蔵インターポレーターにより、アブソリュート 13bit(インクリメンタル 8,192 カウント/回転)の分解能が得られます。
エンコーダシステムは磁気アクチュエータとエンコーダチップの間にすき間がある状態で作動できるため、可動部を分離する必要がある設計にも組み込むことができます。