バイナリ同期シリアル出力(SSI)

絶対位置データは、いくつかの手段で送信することができます。最も一般的なインターフェース標準の一つに、最低数(つまり 6 芯)のみのワイヤーが必要な SSI があります。SSI プロトコルでは、磁気式エンコーダからのシリアルデータが自然なバイナリコードで提供されます。

デフォルトでは、磁石を時計回りに回転させた場合に、出力データの値が上昇します。

SSI タイミング図

SSI タイミング図

コントローラは CLOCK 入力にパルストレインを送って、ポジション値をエンコーダICに問い合わせます。CLOCK 信号は、必ずHighから始まる必要があります。最初の立ち下がり(ポイント 1)では、パラレル/シリアルコンバータに現在の位置データが保存され、モノフロップ(タイマー)がトリガーされます。CLOCK 信号の状態が変化(High/LowまたはLow/High)する度に、モノフロップが再度トリガーされます。最初の立ち上がり(ポイント 2)時には、DATA 出力によりバイナリコードの最上位ビット(MSB)が送信されます。次の立ち下がり時には、次のビット(MSB - 1)にシフトし、このビットが次の立ち上がり時に DATA 出力に設定されます。以降、CLOCK の立ち下がりが発生する度に、次のビットがコントローラに送信されます。データの読み取り中は、モノフロップを設定するために、tCL が tMF 未満である必要があります。最下位ビット(LSB)が出力された後は(ポイント 3)、DATA が低位置になります。コントローラは、更新された位置データを読み取れるようになるまで、tMF の時間以上待機する必要があります。このポイントでは、モノフロップの時間が経過し、DATA 出力がHighになります(ポイント 4)。

送信データの信頼性を向上するために、同じ位置データを何度も読み取ることができます。コントローラは、CLOCK パルスの送信を継続する必要があり、同じデータが再度出力されます。2 つの出力の間には、1 つの論理ゼロが出力されます。

同じ位置データの SSI マルチ読み取り

同じ位置データの SSI マルチ読み取り

 

注:

  • 立ち上がり =LowからHighへの状態の変化
  • 立ち下がり =HighからLowへの状態の変化
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